新しく買ったPCでWindows8とUbuntuのデュアルブートに失敗した件
目次
- PC諸元表
- 失敗の経緯
- Ubuntu13.04(64bit)を導入
- 言語・フォント設定
- 64bit版に対応したSkypeを入れる
- Bluetooth機器の接続
- ビデオカードの確認
- スクリーンロックを無効にする
- ハイバネートを使いやすく
- 感想
PC諸元表
項目 | 値 |
---|---|
型番 | DELL XPS 8700 |
OS | Windows8 64bit |
価格 | 79,980円 |
CPU | Core i5 4430(Haswell) |
ビデオカード | AMD RADEON HD 7570 |
メモリ | 8GB DDR3 |
HDD | 1TB SATA |
失敗の経緯
Windows8に満足すればUbuntuは入れないつもりでしたが、やっぱり我慢なりませんでした (-_-;)
- 古いウェブカメラを認識してくれない。
- スマホ(au IS06)とUSBケーブルを通じて接続できない。
- Windows8が、とにかく使いづらい。
で、いきなりUbuntuのLiveCDを入れて、インストール時にUbuntu側でパーティションを調整してインストールしました。
昔読んだ"Ubuntu9.10完全ガイド"という本に書いてあったので。
で、これが大きな間違いでした (-_-;)
Windows 8の場合は追加で設定の変更が必要です。
Windows 8の高速スタートアップオプションはOFFにする。
(通常はハードウェアが対応していればONなので、必ずOFFにしておく)
あ、これはダメだ、と思いました。
復帰はできないと観念しました orz
WindowsプレインストールPCでは、作成可能ならば必ずリカバリーディスクを作成しておく事。
はい、作成しておりません。
Dell製のリカバリメディア作成ソフトをちょっと触ってみたところ、なんでも10GBの容量が必要だそうで、空のDVDを入れても拒否られたので『あとで16GBくらいのUSBメモリを買ってくるかー』と後回しにしちゃったので…。
UEFIでの起動やLegacy(BIOS)での起動の意味が理解できない場合は、UEFIでのデュアルブートに挑戦するべきではありません。
ははは…。デュアルブートを始める前にこのページに出会っていれば…orz
Ubuntu13.04(64bit)を導入
そんなわけで、UbuntuをHDD全体にクリーンインストールしました。
項目 | 値 |
---|---|
OS | Ubuntu13.04 64bit |
ファームウェア | Legacy(BIOS) |
UEFIでのインストールも試したのですが、PCに内蔵されているBluetoothアダプタを認識しなかったりサスペンドからの復帰に失敗することがあったりと不安定だったので、
(※私の勘違いだったようです。Brightness & Lock
の設定変更で改善すると思います)
BIOSから起動する昔ながらの方法を選びました。
また、今回は言語を英語に設定しています。
理由は英語に慣れるためです。
言語・フォント設定
初期状態のフォントは文字ごとに大きさが微妙に違って美しくありません。
私にとって定番の、英語は"DejaVu"、日本語は"Takao"という組み合わせに変更します。
言語サポートを開いて日本語を追加したら、自動でTakaoフォントが追加されました。
あとはfonts.conf
を書き換えるだけです。
$ cp /etc/fonts/conf.avail/69-unifont.conf ~/.fonts.conf $ gedit ~/.fonts.conf
<?xml version="1.0"?> <!DOCTYPE fontconfig SYSTEM "fonts.dtd"> <fontconfig> <alias> <family>serif</family> <prefer> <family>DejaVu Serif</family> <family>Takao P明朝</family> </prefer> </alias> <alias> <family>sans-serif</family> <prefer> <family>DejaVu Sans</family> <family>Takao Pゴシック</family> </prefer> </alias> <alias> <family>monospace</family> <prefer> <family>DejaVu Sans Mono</family> <family>Takao ゴシック</family> </prefer> </alias> </fontconfig>
64bit版に対応したSkypeを入れる
この記事のおかげで本当に助かりました。 公式が地雷だったなんて…。
Bluetooth機器の接続
XPS8700にはBluetoothアダプタが内蔵されているのですが、Ubuntuが認識する場合としない場合があります。
どうも、UEFIでの起動だと認識しないような…? BIOSでの起動だとOKのようです。
また、Skypeのようにマイクも使う場合と音楽を聴く場合とで設定を変更しなくてはなりません。
ちょっと面倒かな…。
ちなみに下の機器を使っています。
- オーディオレシーバー: DRC-BT30P | ヘッドホン | ソニー
Skype用の設定
音楽用の設定
OS起動後の状態では何も聞こえません。
必ず、どちらかに設定する必要があります (-_-;)
ビデオカードの確認
体感的には十分な性能だと感じていますが、きちんと機器を認識してくれているか不安になったので端末で確認してみました。
$ lspci | grep VGA 01:00.0 VGA compatible controller: Advanced Micro Devices [AMD] nee ATI Turks PRO [Radeon HD 7570]
OKですね。
スクリーンロックを無効にする
Brightness & Lock
の設定を下記のように変更します。
こうしないと、サスペンドから復帰できなくなる場合があります。
ハイバネートを使いやすく
毎度の設定です。
下記を参考に進めました。
使用PCでハイバネートできるかを確認
$ sudo pm-hibernate
無事ハイバネートしたので、XPS8700でも使えるようです。
GUIメニューに登録
$ sudo gedit /etc/polkit-1/localauthority/50-local.d/com.ubuntu.enable-hibernate.pkla
下記を追記します。
[Re-enable hibernate by default] Identity=unix-user:* Action=org.freedesktop.upower.hibernate ResultActive=yes
再起動する
以上の設定で、下記のようにハイバネートのメニューが登録されているはずです。
電源ボタンを押した時の表示
もしダメだったら…
もしダメだったら、ショートカットキーの設定をいじるといいかもしれません。
感想
Eclipseのような重いIDE(統合開発環境)を使うことも考えて性能に余裕のあるPCを選んだので、あらゆる操作が快適です。
これまで使ってきた古いPCではUbuntuを軽量化したXfce版(Xubuntu)がやっと動くって感じでしたが、このPCでは本家Ubuntuが苦もなく動作します。
- GIMPの起動が速い!
- ブラウザでのページ表示が速い!
うん、大満足です!
…これでWindows8を消していなければ…なんてことは考えません!!
Windowsなんていらないもん!
いらないもん!
もん!
……。
……。
ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!!!!