DBにSQLiteを使っているリモートのWordPressをアップグレードしたい
目次
要望
- さくらサーバ(スタンダード)に設置しているWordPressをアップグレードしたい。
- 正常に更新できるかどうか、まずローカルで試したい。
環境
- WPフォルダの場所(例):
http://example.com/wordpress
- 旧バージョン: 4.2.5
- パーマリンク: デフォルトから変更している
- 使用しているプラグイン
- SQLite Integration
データベースはMySQLではなくSQLiteを使っています。
- SQLite Integration
- 新バージョン: 4.3.1
ローカルのWPの更新の手順
リモートの更新の前に、XAMPP + WordPressなど、ローカルのみで使っているWordPressをアップグレードする手順を説明します。
- WPフォルダ全体をバックアップ。
- 使用中のプラグインは全て無効にする。
- WPフォルダ内を全て削除。
wp-config.php
を編集済みの新しいWPをフォルダ内にコピーする。- SQLite Integrationを設置する。
- バックアップした
/wp-content/database
フォルダを元に戻す。 - ブラウザでダッシュボードにアクセスし、データベースを更新する。
- 他のプラグインやテーマを設置・有効化する。
- パーマリンク設定をデフォルト以外にしている場合は、改めて設定画面で「変更を保存」する。
(この作業を経ないとパーマリンク設定が反映されず、「Object Not Found!」と表示されてしまいます)
リモートのWPの更新の手順
リモートのWP全体をダウンロードする
FFFTPでリモートのWordPressフォルダ全体をダウンロードします。
一時的なバーチャルホストの設定
http://example.com
へのアクセス先をローカル内に変更します。
本来のリモートのページを見られなくなってしまいますが、WordPress アドレス
やサイトアドレス
を変更する必要がないのでお手軽だと思います。
(httpd-vhosts.conf)
<VirtualHost *:80> DocumentRoot "C:/website/example.com" ServerName example.com </VirtualHost> <Directory "C:/website/example.com"> AllowOverride All Require all granted </Directory>
バーチャルホストの詳しい設定方法については下記をご覧ください。
ローカルで更新する
前述の方法でWordPressをアップグレードし、動作を確認します。
.ht.sqlite以外をミラーリングする
正常な動作が確認できたローカルのWPフォルダで、リモートをミラーリングします。
その際、/wp-content/database/.ht.sqlite
だけは除外します。
アップグレード作業の間にコメントなどが書き込まれて、データベースの中身が変わっている可能性があるからです。
一時的なバーチャルホストの設定を削除する
ミラーリングが終わったら、リモートでもデータベースを更新しなければなりません。
しかしその前に、http://example.com
のアクセス先が本来のリモートのサーバとなるよう、バーチャルホストの設定を削除します。
リモートでもアップグレードが確認できたら、すべての作業は終了です。