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文系Webプログラマの備忘録

雇用保険の求職者給付の手続きをしました

目次


経緯

私は精神障害2級です。(双極性障害2型 (躁うつ病))
2015年3月から、障害者就労支援施設でA型雇用の形で働いていました。
鬱で3ヶ月間欠勤して復帰する際に、A型雇用から移行支援へと変わりました。
A型雇用は曲がりなりにも「雇用」なので、なるべく長期間欠勤することなく通い続けることが求められます。
私の場合はそれができないので、まずは1年間鬱にならずに通い続ける、という目標を相談の上で決定しました。

復帰後ほどなくして経理課の方から離職票を渡され、雇用保険の求職者給付の手続きを勧められました。 正直に言って、求職者給付をもらうのは心苦しいと感じていました。
以前、20歳代の頃にも給付を受けたことがあります。
「次の職が決まるまで支援してくれるのは嬉しいな~」と、その時はありがたく受け取っていましたが、今回は事情が違います。
もともと障害者の就労支援というサービスを受ける形での雇用であり、しかも退職したといっても引き続き同じ施設に通って、少額ながらも工賃を受け取る身分です。
「再就職をめざす方を支援する制度」である求職者給付の主旨から大きく外れている気がしました。
離職票を渡されたときも、「えっ、雇用保険をもらってもいいんですか?」と経理課の方に尋ねましたが、ともかくハローワークで相談するよう促され、それに従うことにしました。

A型と移行の違い

A型の場合は雇用契約を結ぶので、正式に給料が支払われます。
移行支援の場合は雇用契約は結びません。
これまでどおり1日4時間の勤務ですが、給料ではなく工賃として受け取ります。
なお、もらえる金額は大幅に下がります。


手続きの様子

まずはハローワークの障害者向け窓口で相談し、その後、一般の方と同じ番号札を受け取って改めてそちらで手続きをすることに。
もう、ずっと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
どう考えても受給資格に当てはまるとは思えないのにお手数をかけてしまって…。
いっそ、「そういう事情では無理ですね~」と早々に断られたほうがスッキリします。
係の方からは、「すぐに働ける状態ですか?」と何度か尋ねられました。
手続きの案内文書にも、「すぐに働ける方」とは、「就職したいという積極的な意志といつでも就職できる能力(健康状態・家庭環境など)があり積極的に求職活動を行っているにもかかわらず、就職できない状態にある方」と書いてあります。
この点の確認が重要なのでしょう。
私の気持ちとしては、意志もあるし健康状態も今は回復しているとは思いますが、就職を急ぐとまた頑張りすぎて鬱になるかもしれず、それが心配ですと伝えました。
係の方はこの返答ではあいまいで判断しかねると考えたのか、質問の内容が少し変えて「再びA型雇用に復帰する意志はあるりますか?」と尋ねました。
これなら私も「はい」と答えやすかったです。
どうにか手続きは終わり、雇用保険説明会と第一回失業認定日の案内を受けて、ハローワークを後にしました。
一時間弱のことでしたが、肩身の狭さでクタクタに疲れました。


考え直して

ひたすら申し訳なさでいっぱいでしたが、その後考えが変わりました。
今回のような経緯での受給資格の認定はあまり例がないかもしれませんが、鬱病の人間が毎日安定して出勤しているようなら、それはもう鬱病でも障害者でもないでしょう。
A型雇用の精神障害者に限れば、私の例もそれほど異質ではないのかもしれません。
だとしたら、他の精神障害者の方々の参考となるようにきっちり手続きを完遂しなければ、という気持ちに変わりました。
給与明細を確認したところ雇用保険料も毎月納めていましたし(まあ、そうでなければそもそも手続きできないのですが)、何を憚ることもありません。

復帰後は没頭を抑制する方策が功を奏して、睡眠薬なしでぐっすり眠れるようになりました。
ふたたびA型雇用に戻って、次に障害者向けの一般就職、さらには健常者としての就職へとつながるよう、引き続き手堅く日々を過ごしていくつもりです。


関連メモ

  • 給付金の振込先は、インターネット専業銀行ではダメだそうです。(楽天銀行ジャパンネット銀行など)
    信用金庫の口座、残しておいて良かった…。
  • 移行支援の形で働いた際に受け取る工賃も収入とみなされるので、忘れずに「失業認定申告書」の中のカレンダーの日付に印をつけて、「収入のあった日」の欄に記入しなければなりません。