LAN内でRedmineを使うために、NASに仮想のLinuxサーバを建てる
手順
- VirtualBoxの導入
- Vagrantの導入
- 仮想マシンを作る
1. VirtualBoxの導入
仮想マシンを作成・管理するためにインストールします。
VirtualBoxは最新版ではなく 4.3.12 を選んでください。
バージョンによってVagrantとの相性の良し悪しがあるため、安定した動作が確認されているバージョンを選びます。
初期設定
ファイル > 環境設定
を選び、デフォルトの仮想マシンフォルダー
にNAS内に新たに作ったフォルダを指定してください。
2. Vagrantの導入
VirtualBoxをコマンドラインで制御するためにインストールします。
インストールが終了したら再起動するよう促されるので、それに従ってください。
拡張機能を追加
再起動後、コマンドプロンプトに下記のコマンドを入力してください。
今後のために「sahara」という拡張機能を追加します。
コマンドプロンプト
> vagrant plugin install sahara (確認) > vagrant plugin list sahara (0.0.17) vagrant-share (1.1.3, system)
saharaの詳しい使い方は、下記をご覧ください。
3. 仮想マシンを作る
今回は、CentOS 6.5というOSを仮想マシンにインストールし、サーバとして利用します。
(最新のCentOS 7.0では、何度やってもRedmineのインストールに成功しませんでした。)
まず、CentOSを仮想マシン用のOS候補として追加します。
コマンドプロンプト
> vagrant box add centos65-x86_64-20140116 https://github.com/2creatives/vagrant-centos/releases/download/v6.5.3/centos65-x86_64-20140116.box (確認) > vagrant box list centos65-x86_64-20140116 (virtualbox, 0)
次に、PC内にVagrantの情報を保存する場所を作ります。
今回はDドライブに「centos6」というフォルダを作りました。(D:\centos6
)
(Vagrant用のフォルダへ移動) > cd /d d:\centos6 (初期化する) > vagrant init centos65-x86_64-20140116
新しく作られたVagrantfile
をテキストエディタで編集します。
中身を丸ごと下記にしてください。
なお、IPアドレスはLAN内で未使用のものを割り当ててください。
(参考: LAN内で空いているIPアドレスを確認したい)
Vagrantfile
# -*- mode: ruby -*- # vi: set ft=ruby : Vagrant.configure(2) do |config| config.vm.box = "centos65-x86_64-20140116" config.vm.network 'public_network', ip: '172.16.0.253' config.vm.synced_folder './public', '/home/vagrant/public' end
ファイル内で設定している通り、Windows側の共有フォルダとして、「Vagrantfile」と同じ階層に「public」フォルダを作ってください。
その後、下記を実行すると仮想マシンの作成が始まります。
コマンドプロンプト
> vagrant up
VirtualBoxを起動して、下記のようにRedHat系の64bitマシンが起動していれば成功です。
(CentOSはRedHat系のOSです)