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文系Webプログラマの備忘録

SSHクライアントのRLoginを使って、LAN内の仮想マシンを操作する

最終更新:

目次


前提

VagrantでCentOS6.5の仮想マシンを作っておいてください。
(詳細: LAN内でRedmineを使うために、NASに仮想のLinuxサーバを建てる)


入手

下記からダウンロードして解凍するだけです。

自身のPCが32bitなのか、または64bitなのかに合わせて選んでください。
確認方法は、「32bit 64bit Windows7 調べ方」などで検索してください。 なお、私の職場のPCは全て32bitだと思います。


設定ファイルの準備

入手先のページにも書いてあるとおり、設定ファイルを予め用意しておくことでそのファイルに設定が書き込まれます。
他のPCでも設定を引き継ぐことができるので、作っておくことをお勧めします。
exeファイルと同じ場所にRlogin.iniという空のファイルを作るだけです。


初期設定

メニューからファイル > サーバーに接続を選び、新規をクリックします。

サーバーの項目を下記のように変更します。
なお、Server AddressはVagrantfileのpublic_networkに指定したIPアドレスを記入してください。
(参考: LAN内でRedmineを使うために、NASに仮想のLinuxサーバを建てる)
また、User namePasswordはどちらも vagrant です。

文字の大きさを変更する場合はスクリーンを。

コマンドを簡単にコピペできるので、この設定は必須です。
f:id:sutara_lumpur:20170520174311p:plain


仮想マシンに接続する

メニューからファイル > サーバーに接続を選び、マシンを選んでOKを押します。

初回のみ、公開鍵の登録を行います。

仮想マシンを操作する準備が整いました。

試しにcat /etc/redhat-release; archと入力してください。
CentOS6.5の64bit版であると表示されれば成功です。

$ cat /etc/redhat-release; arch
CentOS release 6.5 (Final)
x86_64

本題のRedmineのインストールについては別の記事で解説します。
なお、コマンドラインでのLinuxの操作、およびvi(ブイアイ)というエディタの操作方法については下記をご覧ください。

VagrantのCentOS6.5にbitnami-redmineをインストールする

前提

VagrantでCentOS6.5の仮想マシンを作っておいてください。
(詳細: LAN内でRedmineを使うために、NASに仮想のLinuxサーバを建てる)


bitnami-redmineの入手

下記からLinux用の最新版のインストーラを入手してください。

以前、Vagrant用のフォルダの中に「public」という共有フォルダを作っていました。
そのWindows側にインストーラを移します。
今回はD:\centos6\publicの中、ということになります。


bitnami-redmineのインストール

ここからは、以前インストールしたSSHクライアントのRLoginにコマンドを入力することでインストールを進めていきます。(参照)
まず、インストーラ管理者として 実行します。
(Linux起動時にRedmine自動起動させる設定のために必要です)

(Windows側との共有フォルダである「public」に移動)
$ cd ~/public

(先ほど移したインストーラが入っているはずなので、確認する)
$ ls
bitnami-redmine-3.0.4-1-linux-x64-installer.run

(インストーラを管理者として実行する)
$ sudo ./bitnami-redmine-3.0.4-1-linux-x64-installer.run

インストール時の選択肢を順を追って説明します。
まずはインストール作業で使う言語を選択します。

Language Selection

Please select the installation language
[1] English - English
[2] Spanish - Español
[3] Japanese - 日本語
[4] Korean - 한국어
[5] Simplified Chinese - 简体中文
[6] Hebrew - עברית
[7] German - Deutsch
[8] Romanian - Română
[9] Russian - Русский
Please choose an option [1] : (「3」を入力してEnterを押す)

Bitnami Redmine Stack requires at least 2000MB of memory and the installer has detected 1513MB of memory. This may prevent the application from installing, working properly or cause it to stop functioning due to lack of memory. Visit the following link to learn how to increase the swap space.

https://bitnami.com/lowmemory

Continue with installation? [Y/n]: (Enterを押す)

正直、下記のコンポーネントRedmineとどのように連携されるのか分かりませんが、一応下記のように選びました。

----------------------------------------------------------------------------
ようこそ Bitnami Redmine Stack セットアップウィザードへ。

----------------------------------------------------------------------------
インストールするコンポーネントを選択してください。準備ができたら“次へ“をクリックしてください。

Subversion [Y/n] : (「n」を入力してEnterを押す)

PhpMyAdmin [Y/n] : (Enterを押す)

Redmine : Y (Cannot be edited)

Git [Y/n] : (Enterを押す)

上記選択部分が正しいことを確認してください。 [Y/n]: (Enterを押す)

インストールするフォルダが/opt/の中であることを確認して下さい。
管理者ではなく一般ユーザでインストールしている場合は別の場所が指定されます。
その場合は管理者でインストールし直してください。

----------------------------------------------------------------------------
Installation folder

Bitnami Redmine Stack をインストールするフォルダを選択してください。

フォルダを選択 [/opt/redmine-3.0.4-1]: (Enterを押す)

管理者アカウントのメールアドレスは、どうやら実在するものでなければならないようです。
一度aaa@bbb.comと入力したところ、最終的にインストールに失敗しました。

----------------------------------------------------------------------------
管理者アカウントの作成

Bitnami Redmine Stack の管理者アカウントを作成します。

表示用氏名 [User Name]: admin(なんでも良い)

Email アドレス [user@example.com]: toumin.m7@gmail.com(実在するアドレスを入力)

ログイン名 [user]: admin(なんでも良い)

パスワード : (入力内容は表示されない)
確認のためにパスワードをもう一度入れてください : (入力内容は表示されない)

下記の選択肢は、環境によっては表示されません。

----------------------------------------------------------------------------
Web サーバのポート番号

この Apache サーバが listen するポートを入力してください。

Apache Web サーバのポート番号 [80]: (Enterを押す)

----------------------------------------------------------------------------
MySQL の情報

この MySQL データベースの情報を入力してください:

MySQL サーバのポート番号 [3306]: (Enterを押す)
----------------------------------------------------------------------------
データベースに保管する際の既定の言語

データベース設定の規定値として使用する言語を選択してください:

[1] Bulgarian
[2] Czech
[3] German
[4] English
[5] Spanish
[6] French
[7] Hebrew
[8] Italian
[9] 日本語
[10] 韓国語
[11] Dutch
[12] Polish
[13] Portuguese
[14] Portuguese/Brazilian
[15] Romanian
[16] Russian
[17] Serbian
[18] Swedish
[19] Chinese
[20] Chinese/Taiwan
オプションを選択してください [9] : (Enterを押す)

メール通知の設定は後で行います。

Do you want to configure mail support? [y/N]: (Enterを押す)
----------------------------------------------------------------------------
お使いのコンピュータに Bitnami Redmine Stack をインストールする準備が整いました。

続けますか? [Y/n]: (Enterを押す)

インストールには10分ほどかかります。

----------------------------------------------------------------------------
しばらくお待ちください。 Bitnami Redmine Stack をお使いのコンピュータにインストール中です。

 インストール中
 0% ______________ 50% ______________ 100%
 #########################################

----------------------------------------------------------------------------
セットアップウィザードによる Bitnami Redmine Stack のインストールが完了しました。

Redmine アプリケーション起動 [Y/n]: (Enterを押す)

情報: Bitnami Redmine Stack については、ブラウザで 
http://localhost:80 にアクセスしてください。
続けるには [Enter] キーを押してください : (Enterを押す)

これで完了です。
Windowsのブラウザからアクセスする際は、「localhost」ではなく仮想マシンに割り当てたIPアドレスを入力してください。
私の場合はhttp://172.16.0.253:80/redmine/です。

失敗した場合

下記のようにKilledと表示された場合は、インストールに失敗しています。

 インストール中
 0% ______________ 50% ______________ 100%
 #####Killed

インストールの過程で作成したフォルダを削除して、もう一度インストーラを実行してください。

(フォルダを削除)
$ sudo rm -drf /opt/redmine-3.0.4-1/

(もう一度実行)
$ sudo ./bitnami-redmine-3.0.4-1-linux-x64-installer.run

以上です。
メール送信などの初期設定については次の記事で説明します。

Redmineの初期設定

前提

LinuxサーバへRedmineのインストールを済ませておいてください。
(詳細: VagrantのCentOS6.5にbitnami-redmineをインストールする)

目次

  1. 起動方法
  2. Windowsの起動時に仮想マシンRedmineも起動させたい
  3. メール送信の設定
  4. プラグインを導入する場合は
  5. アンインストール

起動方法

ctlscript.shに対して命令を指定します。
なお、rootユーザでインストールしたので、管理者権限(sudo)が必要です。

SSHクライアント
$ sudo /opt/redmine-3.0.4-1/ctlscript.sh start
  • 起動: start
  • 再起動: restart
  • 停止: stop
  • 状況確認: status
  • ヘルプ: help

Windowsの起動時に仮想マシンRedmineも起動させたい

まず、仮想マシンの起動時にRedmineも起動させるようにします。

SSHクライアント
(Redmineの起動スクリプトを別の場所へコピーする)
$ sudo cp /opt/redmine-3.0.4-1/ctlscript.sh /etc/init.d/bitnami-redmine

(エディタで編集する)
$ sudo vi /etc/init.d/bitnami-redmine

文頭が下記の形になるように、### BEGIN INIT INFOから### END INIT INFOまでを追記してください。

viエディタ (/etc/init.d/bitnami-redmine)
#!/bin/sh

### BEGIN INIT INFO
# Provides:          BitNami Redmine
# Required-Start:    $remote_fs $syslog
# Required-Stop:     $remote_fs $syslog
# Default-Start:     2 3 4 5
# Default-Stop:      0 1 6
# Short-Description: Start daemon at boot time
# Description:       Enable service provided by daemon.
### END INIT INFO

# Avoid root execution
if [ `id|sed -e s/uid=//g -e s/\(.*//g` -eq 0 ] && [ $2 != "stop" ]; then
(以下略)

下記を実行すれば、Redmine自動起動の設定は完了です。

(自動起動に「bitnami-redmine」を含める)
$ sudo chkconfig --add /etc/init.d/bitnami-redmine

次に、Windowsの起動時に仮想マシンも起動させるようにします。
下記の場所にバッチファイルを作ります。
ファイル名は何でもかまいません。
今回はvagrant-up.batとします。

  • 場所(Windows7, 8共通) C:\Users\[ユーザー名]\AppData\Roaming\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Startup

vagrant-up.batの中身は下記のようにします。
内容は、Vagrant用のフォルダに移動してVagrantを起動する、というものです。
「cd」の移動先は適宜修正してください。

vagrant-up.bat
cd /d d:\centos6
vagrant up

これで自動起動の設定はすべて完了です。


メール送信の設定

チケットの作成・変更時にメンバーへメールで通知するため、メール送信の設定をします。
下記で詳しく解説されているので迷うことはないと思います。

注意点は、メールアドレスやパスワードなどの文字列は引用符で囲むことです。
インストーラ使用時にメールの設定をすると、なぜか引用符なしで記載されてしまいエラーになってしまうので、インストール終了後に別途設定しなければなりません。

送信元にGmailを使う例を以下に示します。

(エディタで編集する)
$ sudo vi /opt/redmine-3.0.4-1/apps/redmine/htdocs/config/configuration.yml

末尾近くにあるproduction:の後に追記します。

viエディタ (/opt/redmine-3.0.4-1/apps/redmine/htdocs/config/configuration.yml)
production:
  email_delivery:
    delivery_method: :smtp
    smtp_settings:
      enable_starttls_auto: true
      address: 'smtp.gmail.com'
      port: '587'
      domain: 'smtp.gmail.com'
      authentication: :plain
      user_name: '(要変更)example@gmail.com'
      password: '(要変更)password'

その後、redmineをリスタートします。
管理者でログインしてhttp://(ホスト名)/redmine/settings?tab=notificationsを開いて、ページ下部にあるテストメールを送信をクリックします。
管理者のメールアドレス宛てにメールが届けば成功です。

送信元にGmailを使う場合の注意点

Googleのアカウント情報のログインとセキュリティにおいて、安全性の低いアプリの許可: 有効に設定しておく必要があります。
無効の場合はメール送信に失敗してしまいます。


プラグインを導入する場合は

私はプラグインを使う予定はありませんが、一応メモしておきます。

SSHクライアント
$ cd /opt/redmine-3.0.4-1

(管理者となる)
$ su
Password: (「vagrant」というパスワードを入力する)

(自動でパスを通してくれるコンソールへ移る)
# ./use_redmine

(プラグインをインストールする)
bash-4.1# (何らかのコマンドを実行)

(use_redmineコンソールを終了する)
bash-4.1# exit

(一般ユーザへ戻る)
# exit

アンインストール

初期設定ではありませんが (^ ^;)
下記のコマンドを実行するだけです。

$ sudo /opt/redmine-3.0.4-1/uninstall
Bitnami Redmine Stack およびすべての関連するモジュールをアンインストールしますか? [Y/n]: (Enterを押す)

----------------------------------------------------------------------------
アンインストールの状況

保存されているデータもすべて削除しますか? [Y/n]: (Enterを押す)

150717 08:55:04 mysqld_safe mysqld from pid file /opt/redmine-3.0.4-1/mysql/data/mysqld.pid ended
 アンインストール中 Bitnami Redmine Stack
 0% ______________ 50% ______________ 100%
 #########################################

情報: アンインストールが完了しました
続けるには [Enter] キーを押してください :